店舗情報
大塚駅南口から徒歩7分ほどのところにお店を構える『創作麺工房 鳴龍』。
店主である斎藤一将シェフは、調理師専門学校を卒業後、高級中華料理店で経験を積んだあと、世界で初めてラーメンにおいてミシュランの１つ星を獲得した香港にある「MIST」の料理長を務めます。それから香港から帰国後、独立し、２０１２年に「創作麺工房 鳴龍」を開店しました。店名の『鳴龍』は、栃木県の日光東照宮境内の薬師堂の天井に描かれた巨大な龍の水墨画風の絵『鳴き竜』が由来とのことで、『鳴き竜』の下で手を叩くとまるで龍が鳴いているように音が響き渡ることから『来店されるお客さまに共鳴してもらえるようなラーメンを作りたい』という思いを込めたとのだとか。今では、ミシュランガイド東京2017、2018、2019と３年間連続１つ星を獲得している実力派の超有名店です。ラーメンにおいて日本で２番目に１つ星を獲得したお店でもあります。
因みに日本で１番最初に１つ星を獲得したお店は「Japanese Soba Noodles 蔦」、３番目に獲得したお店は「SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店」です。ラーメンでは、２０１９年現在、日本においてまだこの３店舗しか１つ星を獲得していません。（なお、２つ星、３つ星を獲得しているお店はありませんので、いま紹介した３店舗がミシュランでトップスリーとなります）
雰囲気
店内は広々とした厨房を囲うようにＬ字型にカウンター席が10席並んでおり、隣通しの席間が比較的広いため、ゆっくりと食事を楽しむことができます。オシャレ過ぎず、質素過ぎずバランスのよい清潔感のある店内の雰囲気は、落ち着いてラーメンを食べてほしいという店長の想いが表れているように感じられます。
店員さんの態度も感じがよいですし、皆さん姿勢がビシッとしており、その堂々とした雰囲気は、誇りをもって真剣にラーメンを作っている意気込みも感じられました。
ラーメンレポート
このお店の一番人気は言うまでもなく担担麺ですが、辛いのが苦手なのと、塩ラーメンをこよなく愛していることから、今回は『特製塩拉麺』を注文しました。因みにこのお店はどのメニューもすべて美味しいことでも有名だそうです。『特製塩拉麺』は、３種類のチャーシューと、味玉、海老ワンタン、メンマ、白髪ねぎ、青ネギ、揚げねぎがトッピングされています。
美しく透き通る黄金スープは、脂濃さを一切感じさせないさっぱり系で、丸鶏、牛骨、生牡蠣や昆布の出汁がしっかり出ていて、コクがあり非常に味わい深いです。因みに、牡蠣が苦手な人を考慮し、香りだけを飛ばして旨みを残しているそうです。
麺は細麺のツルツル麺で、歯ごたえよく、スープも程よく絡んで、麺の小麦の香りとあっさりスープの相性が抜群です。
３種のチャーシューは、香港焼豚と低温調理されたロース肉、バラ肉です。それぞれ個性があり、全て大変美味しくて大満足ですが、特に感動したのは香港チャーシューです。香港チャーシュー特有の照りと甘味が絶品で、追加であと2,3枚はトッピングしたいくらいです。
海老ワンタンがこれまた絶品で美味すぎです。餡は海老の身とひき肉を混ぜ合わせており、しっかり詰まっている餡のプリップリの食感と、ワンタンを包む薄皮のツルッツル感が気持ちよくてたまらないです。
味玉も出汁の味がしっかり染みており大変美味しくいただきました。（写真の絵が汚くてももうしわけございません・・・(´;ω;｀)）
さいごに、お昼限定の『小さいチャーシューご飯』がかなり人気があるようで、併せて注文してみましたが、こちらがまた絶品でした。ゴロゴロチャーシューの炙り加減が絶妙で、ご飯にかかっているタレが最高に美味いです。お肉のボリュームもたっぷりなのに、150円というから、お昼の時はこれは絶対注文しないともったいないです。
ということで全部が本当に美味しかったです。
ごちそうさまでした！！
券売機には、梅塩拉麺や醤油拉麺、酸辣湯麺など次回に食したい気になるメニューがいっぱいあります。今後訪問時も楽しみです。
混雑状況
開店が11時30分で、10時50分にお店に到着したところ、4人しか並んでいませんでした。しかし、11時20分には20人が並び、開店の11時30分の時点では、29人が並んでいました。因みにその半分以上は外人の方でした。ただでさえ人気のあるお店ですが、ミシュランで毎年１つ星を獲得したり、様々なメディアに取り上げられ、より人気に拍車がかかっているようです。これでもまだ空いているほうで、混むときは開店前に60～70人は並ぶそうです。
総合評価
★★★★★★★★★★（星１０）
前代未聞の世界最強レベルです！
