店舗情報
2011年にお店をオープンし、「ミシュランガイド東京」2017年と2018年、2年連続でビブグルマンを獲得した超人気店『饗 くろ喜(もてなし くろき)』。場所はラーメンの激戦区である秋葉原駅と浅草駅のちょうど中間地点に位置し、どちらの駅からも歩いて7分程度のところにあります。イタリアンや和食で経験を積み、大手焼肉チェーン店の総料理長までに成り上がった一流のシェフが、味・見た目共に最高レベルのラーメンを提供してくれます。尚、お店の名前は、店長の苗字である黒木からとったものと思われます。店長の黒木さんは見た目はかなりの強面ですが、食べ終わったお客一人ひとりに丁寧に挨拶されており、大変感じの良い人でした。
雰囲気
木をベースとしたオシャレなお店の外観は和と洋の両方の雰囲気を漂わせています。店内は明るく清潔感があり、厨房を囲うようにL字型にカウンター席が9席と奥にテーブル席が4席あります。
カウンター前に"どーん"とおいてあるチャーシューが目立ちます。厨房とカウンターの垣根が低いので、目の前でラーメンが作られていく様子を見られるのも楽しいですね。
ラーメンレポート
一番人気の『特製塩そば』は、鶏もも肉とむね肉のチャーシューがそれぞれ1枚づつ、穂先メンマ、味玉、ワンタン、鶏団子、青ネギ、ドライトマトがトッピングされています。そして、鶏むね肉のチャーシューの上には、生姜と生胡椒が添えられており、生胡椒は、途中で噛むのがおすすめとのことです。
とても美しい綺麗に透き通ったスープは、あっさりなのにしっかりとコクがあり飲んでて非常に心地が良いです。
麺は、「細麺」か「ちぢれ麺」を選択できますが、今回僕は「ちぢれ麺」を選びました。「ちぢれ麺」はスープとよくからみスープとの相性抜群ですね。
で、チャーシューですが、半端なく旨いです。いままで食べた中でかなり上位の味です。
特に、もも肉は、皮がいい感じでローストされており、皮の塩っ気がまた絶妙な仕上がりです。これだけおずっと食べていたいと思うくらい病みつきになる仕上がりです。
続いて、つみれ。これもマジで美味しいです。上質な生姜が練りこまれており高級なつみれといった印象です。1つしか入っていないのが残念でなりません。
お次はワンタン。これも絶品ですね。ワンタンの具は当然とても美味しいですが、具を包む皮もツルッツルしてて口当たりが非常に心地よいです。
鶏もも肉のチャーシューと同じくらい感動したのが、味玉です。なんと説明すればよいのかうまく言葉が見つかりませんが、味玉の黄味に染みわたる味の深さが半端無いです。そしてただ味が濃いのではなく上品で高級な深みのある味が黄味全体に染みわたっており、食べていてなんとも贅沢な気持ちになります。
メンマもシャキシャキで歯ごたえが良いです。なによりメンマ本来の筍の出で立ちが素敵です。細かいところのセンスも感じますね。
で、あまりのおいしさに忘れかけていた「途中で噛んで」と言われていた生胡椒ですが、これがまた素晴らしいです。食べればわかりますが、噛んだ瞬間に新鮮な生胡椒の風味豊かな香りがゆっくりフワッと口の中全体に広がっていきます。胡椒ってこんなに美味しかったっけ?って思わされました。
総じて、全ての素材にこだわったパーフェクトなラーメンです。ラーメンの超人気店に共通するのはやはり、全てに一切の妥協をせずすべての素材にこだわり抜いていることですね。また、お店の清潔感や雰囲気、接客態度など、ラーメンそのもの以外のところにも一切非の妥協を見せないところは、真のプロフェッショナルとして本当にいつも感心させられてしまいます。
しいて言わせてもらうなら、唯一個人的に気になったのは、麺自体からあまり風味などは感じられず、麺の味も感じられなかったことですかね。なので次回は「手揉みちぢれ麺」ではなく「細麺」を選んでみたいと思います。
ごちそうさまでした!!
「塩そば」より200円高い「醤油そば」もかなり気になります。次は是非、『特製醤油そば』を細麺でいただきたいですね。また、肉汁たっぷりの焼売(シューマイ)もかなりの人気があるようなので次は焼売も併せてオーダーしたいと思います。
なお、限定メニューやその日の提供杯数など、ホームページで情報が発信されているようなので事前にチェックしておくと良いかも知れません。
混雑状況
オープン時間の11時30分から30分前である11時には現地に到着しましたが、既に14人が並んでいました。また、オープンである11時30分の時点では20人以上の列ができていました。かなりの人気店のためどうしても長い列ができてしまいますが、回転は比較的早いため、思ったほどは待たされないといった印象です。
総合評価
★★★★★★★★★(星9)
ほぼ最強レベルです。