店舗情報
東京都品川区の東急池上線「荏原中延」駅から徒歩1分圏内にお店を構える『中華そば多賀野』。1996年に創業し、20年以上も列を絶やすことのない人気店です。1番の人気メニューの『特製中華そば』はミシュランのビブグルマンにも掲載されるほどで、名店の中の名店です。因みにミシュランには3年連続で掲載されています。お店の名前『多賀野(たかの)』は店主の「高野 多賀子」さんの名前からとったものだそうです。
雰囲気
店内は木目を基調とした昔ながらのラーメン屋さんの雰囲気で落ち着きます。12席が並ぶL字型のカウンター席からは、広々とした厨房の中が見渡せて、店主がいちからラーメンをつくりあげている様子が見られ、食べる前から期待が膨らみます。また、店主の多賀子さんとご主人で切り盛りしているその様子は、アットホームな雰囲気がありなんだか暖かい気持ちになります。
ラーメンレポート
一番人気の『中華そば』に色々と具材が追加された『特製中華そば』は、3種類のチャーシュー、味玉、メンマ、海苔、ネギがトッピングされています。
スープはかなりあっさり系で、昆布と鰹節の上品なお出し香りにつつまれます。いつまでもスープを啜ってられるほど優しい味で、あっという間に飲み干してしまいそうになります。また、飲んだ後も上品な香りが広がり、後味まで素晴らしいです。
麺は、自家製麺で、布海苔(ふのり)が練りこまれているそうです。なんでも店主の地元の新潟にある「へきそば」からヒントを得ているのだとか。最大の特徴はコシの強さとツルツル感らしく、確かに細麺なのにしっかりとコシがあり、もちもちのツルツルで、食感と味がどちらもハイレベルでした。麺だけをずっと食べていても飽きない感じです。
チャーシューは3種でどれも美味しいですが、特に低温調理の薄ピング色のチャーシューが絶品です。そのまま食べると若干冷たいので、いったん少しスープてから沈めていただきます。噛み締めた瞬間、お肉本来の旨みが口の中に広がり、幸せな気分にさせてくれます。
味玉は半熟よりも若干固めな感じです。味は薄目でこの中華そばにとてもあっています。
昔ながらの中華そばの模範ともいうべきラーメンでした。あっさり優しい味でできており、素材の味をとても大事にしているのが伝わってきます。
ごちそうさまでした!!
その他のメニューでは、沖縄の粟国島の塩を使った『粟国の塩そば』がかなり気になります。この塩ラーメンもかなり美味しいとの噂です。
因みに卓上にも粟国の塩が置かれていました。
混雑状況
口コミで開店の30分前で20人くらい並んでいるなどの情報を見ていたため、開店の1時間前に到着しましたが、さすがに誰も並んでおりませんでした。お店の目の前に喫茶店があるのでそこで待機し、開店5分前に入店したところ、一見だれも並んでいないように見えましたが、お店の前にある大きなすだれの奥に実は人が並んでおり、すでに7人待ちの状態でした。当日東京は天候に恵まれず一日中雨でしたが、それでもオープン時間の11時30分の時点では15人以上の列ができていました。さすがの人気店です。なるべく待たずに入るためには、少なくとも開店20分前にはお店に到着しておきたいですね。ちなみに、食券は列に並んでいる前の人が購入し終わったら、順番に次の人がチケットを購入してまた列に戻るシステムです。
総合評価
★★★★★★(星6)
大変満足です。